映像制作 MA

映像制作に関わるとスケジュールや見積りで目にする「MA」。

「これ何?」とよく聞かれます。

映像制作における「音」の最終仕上げの工程ですが、今後説明する時のためにも自分なりにまとめてみました。

まず読み方ですが、そのまま「エムエー」です。

一般的に「MA」は「マルチオーディオ」の略と言われていますが、一般社団法人日本映像ソフト協会によると

映像編集後の音声処理を行うために、昭和41年にNHK技術研究所にて開発された。Multi Audio-VTR(MA-VTR)の名称がMAの略称として今日まで由来している。

一般社団法人日本映像ソフト協会

とのことです。

マルチオーディオ(Multi Audio)は和製英語で、英語圏ではAudio Sweetning あるいはVideo Sweetningなどと呼んでいるそうです。

Sweetningということは映像や音に味付け(甘み)をするというニュアンスなのでしょうか。

この表現も奥行きがあっていいですね。

整音

実際にMAで行われる作業ですが、まず「整音」と呼ばれる作業からはじまります。

撮影現場で収録された「同録(セリフなどの現場で録音されたもの)」は屋外・屋内などの環境による違いや、ピンマイク・ガンマイクなどの機材による音質の違いがあります。

カット割りによる寄り引きでも音量・音質に違いが生じます。

それらを「整音」作業で自然に聞こえるようにします。

場合によって撮影現場で収録してきた、「自動車の行き交う音」や「風の音」などを環境音として引くこともあります。

音楽・効果音

次に「音楽・効果音」をつけていきます。

MA作業全般はMAミキサーが担当しますが、これらは「音効(音響効果)」と呼ばれるスタッフが素材を用意して、MAミキサーが調整しながらつけていきます。

音楽はクライアントに試写段階で事前に聴いてもらっているケースが多いですが、細かい調整、効果音付けなどはここで行います。

ナレーション

作品によりますがナレーションが入る場合は上記の「整音」が済んで「音楽・効果音」が入った状態で収録します。

クライアント確認は、このタイミングで来て頂くケースが多いです。

プロのナレーターによってクオリティが大幅にアップし、MAの中でも明確な変化を感じるステージだと思います。

ミキシング

ここまでに用意した「整音済み音声」「音楽・効果音」「ナレーション」などを混ぜ合わせる作業です。

映像を再生しながら、それぞれの音量・音質などのバランスをとりながらミックスします。

セリフを立たせるシーン、音楽を立たせるシーン、それぞれのバランスによって印象を大きく変えることもできます。

以上の行程を経て音源を完成させます。

編集はパソコンの高機能化によりスタジオで行う部分を減らすことが可能になりましたが、MAはナレーション収録をはじめ、スタジオ以外で行うのが難しいです。

また、高性能のスピーカーで同録・音楽などを聞いてみると、それまでに聞いてきたパソコンやヘッドホンからは聞こえなかった音も聞こえてきたりします。

最後に

パフォーマではMAの際にはクライアントの皆様にお立会いをお願いしています。

お立会いしたことのない方も是非お越しいただけたらと思います。

総合企画・プロデュース・制作。すべては、企業ニーズをとことん突き詰めることから始まります。

セールスプロモーションや教育活動を効果的に支援したい。だから表現手法にとらわれず、あらゆるメディアに対応しながら、さまざまな企業ニーズにお応えし続けています。