クルマの「諸元」について

弊社では、自動車販売における商談の現場でお役に立てるさまざまなコンテンツを制作しています。

制作する過程で利用する機会の多いクルマの「諸元」についてお話しします。

「諸元」とは?

「諸元」とは、カタログの巻末にある数値がいっぱい書いてあるアレです。

人間に例えれば身長・体重・血圧などに相当するデータが記してあります。

わが国で新型車を発売するに当たって、国土交通省から型式の認定を受けなければなりません。

型式を申請するために、性能を記した「諸元」が必要となります。

世に発売されている幾多ものクルマは、いわば国家のお墨付きを得ているわけです。

ところでこの「諸元」、文字や数字の羅列でどこが面白いんだ?と感じるかもしれません。

これが紐解いていくと、色々と面白いことが分かります。

クルマ選びに「諸元」をチェック

例えば取り回しのいい運転のしやすいクルマが欲しい場合、「諸元」のどの項目を見たらいいのでしょうか?

最小回転半径

まず目にするのが最小回転半径。

ステアリングを目いっぱいに切って旋回した時に、前輪外側のタイヤが描く円の半径を数値化したものです。

最小回転半径はホイールベース(前後輪の車軸間の距離)、トレッド幅(左右輪の中心間の距離)、ステアリングの切れ角、タイヤサイズで決まります。

ところが同じ型の同じ車種でも、タイヤの横幅が太くなるとステアリングの切れ角が小さくなり、その分小回りが利きません。

特に上級グレードやスポーツ指向のグレードは、ホイール径が大きく幅広のタイヤを装備している場合が多いため、注意が必要です。

ホイールベース

ホイールベースの長さは、曲がる方向の内側の前輪と後輪が描く円弧の半径に生じる差——内輪差にも影響します。

ホイールベースが長い場合、ステアリングを切るタイミングを気持ち遅らせるかサイドミラーを調整するなどして、車体の内側後部が障害物にぶつからないよう気を付ける必要があります。

全長

縦列駐車や車庫入れのしやすさは、最小回転半径・ホイールベースに加えて全長も影響します。

ドライバーは誰しも、リアバンパーの角を直視できる人はいません。自身の感覚に頼るか、カメラやセンサーなどで補うしかありません。

クルマのお尻までの距離が長いと、直視できない距離がそれだけ伸びるため車両感覚を掴むのにコツがいります。

最大トルク

さらにエンジンのスペックを見ると、最高出力に目が行きがちですが、実は運転のしやすさには最大トルクが影響します。

トルクとは軸の回転力のことで、加速力となって現れます。自転車で言うところのペダルを踏み込む力の強さに相当します。

一方、出力はトルクに回転数を掛けた仕事量のことで、スピードの速さとなって現れます。

最大トルクの数値が大きくしかも発生回転数が低いものは、アクセルペダルを大きく踏み込まなくてもスムーズな加速ができ、発進時の出足の良さや高速道路での合流しやすさで実感できます。

スポーツカーに搭載する高回転型のエンジンは、アクセルを踏み込んでエンジンの回転数を上げてこそ性能を発揮しますが、市街地ではなかなか回転を上げて運転することはできません。

それなりの場所——サーキットなどで威力を発揮します。

まとめ

このように自分にとって何が必要なのか、目的をはっきりさせたうえでクルマ選びをしていくと、愉しいものです。

自分で諸元を見てもよく分からないとき、気になるクルマ数台を比較したいときは、クルマに詳しい人やお店のスタッフの人にアドバイスを求めてみるといいかもしれません。

我々はその一端のお手伝いをさせていただいております。

(WS)

総合企画・プロデュース・制作。すべては、企業ニーズをとことん突き詰めることから始まります。

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